> perl -e "print 'Hello World!!';" Hello World!! > perl -e "print q/Hello World!!/;" Hello World!!
これだけだと実行後の改行も入らないし普遍的とはいえない。では改行や変数の内容を含めるにはどうするか。perlスクリプトを外部ファイルから呼び出す場合には、改行はprint "\n"、変数の内容はpeint "$Hello"、とする。したがって、先の変換則に従えば下のようにかける。
> perl -e "$Hello='Hello'; print qq/$Hello\nWorld!!\n/;" Hello World!!
普遍的と銘打つにはもう一声必要だ、それはqq//やq//で囲まれる文字列の中に/が含まれてしまう場合だ。例えば下のような場合、期待した結果を返さない。なぜならperl君はいったいどこまでがprint文の引数なのかわからなくなってしまうからだ。ちなみにsyntax errorとは何かと言うことについても講釈せねばなるまい。一般にコンパイラってのは字句解析、構文解析と処理を進めていく(覚え方は"自分が1番"でしたっけ?)けど、このときの最初のステップはクリアしたけど2番目の構文解析で躓いたために、以降の作業が行えませんでしたと言うことである(日本人の書く英字論文は査読の段階でsyntax errorが多発するらしい、単語は書いてあるけど構文の使い方がおかしいからなに言ってんだかわかんない状況。)。つまり、print文の引数指定の方法(引数の使い方)がおかしいと言うことである。少なくとも僕はそう思っている。
> perl -e "print q/http://www.google.com/;" syntax error at -e line 1, near "/;" Execution of -e aborted due to compilation errors.
これはperl一般にいえることだが、/で囲むようにされている場合/が区切り文字(デリミタ)として使用されている。だから囲まれた内容に区切り文字を含めてはいけない。そんな場合は区切り文字自体を変えてしまえばいいたとえば下のようにかけば期待した結果が得られる。
> perl -e !print q!http://www.google.com!;" http://www.google.com/
だからと言って下のようにはかけない。理由は先に述べた通り区切り文字!が囲まれた文字列Hello World!!の中に含まれてしまうからだ。
> perl -e "print q!Hello World!!!;" syntax error at -e line 1, near "q!Hello World!!" Execution of -e aborted due to compilation errors.
上に述べたようにこれを解決するには区切り文字を変更してしまえばいい。つまり下のような感じにすると言うことだ。区切り文字に使える文字は様々なので内容に適した物を選べばいい。
> perl -e "print q#Hello World!!#;" Hello World!!
これらの心はただ一つ。-eオプションの後に続く引数はダブルコーテーションで囲み、ダブルコーテーションで囲まれた文字列ではダブルコーテーションもシングルコーテーションも使わずにqq//やq//で置き換える、内容に区切り文字/が含まれる場合は区切り文字字体を変更する、ということである。