R.A. Epigonos et al.

火曜日の朝

「お前きっと結婚するの早いだろうなぁ。」「僕に君と同じくらいの勇気があればね。でもどうしてそう思うの?」「だって、優しいだろう。」「それだけ?」「それだけで十分だよ。」「違うな。僕は他人に嫌われるのが怖いのさ。本当の僕は君が思っているほど優しい人間じゃないよ。」

「初めて好きになった人を諦められないんだ。告白できなかったことも悔やんでる。なにやってたんだろう?あの時声をかけることができればってずっと思ってきた。もうずっと昔のことだけどね。それからいつもそうだった。相手の気持ちをわかっているのに、こちらからは何のアクションもかけない。」「違うな。『かけない』のではなく『かけれない』の間違いだ。傷つくのを恐れている。答えの判っている問題しか解こうとしない弱い人間なのさ。」「昔こう言われたことがある。『あなたは、本当に人を好きになったことがないのよ。人が真剣に話しているのにはぐらかしてばかり。どうして?』何も言えなかった。事実だった。『ばか。』彼女と付き合ったのも彼女を傷付けたくないという気持ちからだったかもしれない。でも結局傷付けてしまった。一体僕はどうしたら良かったんだ?最初から断ればよかったのか?怖かったんだ。自分の気持ちを露にすることによって他人から拒絶されることが。『友達でいてよ。』この一言がどうしても言えなかった。」

今まであった物がなくなると言う喪失感

退屈。寂しいんじゃないの?つまんない。ヒトリはイヤなんでしょ。

「辛さを知っている人間は他人に優しくできるんだ。でも、それは辛かった過去を繰り返すのが怖いから。辛かったのは誰かに嫌われていたからだと思っていたから。『優しい』というのは嫌われたくない自分を演じるための仮面。」

「わからないな。流行の格好をしたいんじゃないの?」「でもそれは怖いんだ。今まで作ってきた自分のキャラクターが壊れてしまうから。確かにそうしたいという気持ちもある。でもなんだかわからない物がそうなることを妨害するんだ。」

レーゾンデートルある物が存在することの理由。存在価値。

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ChangeLog

  1. Posted: 2007-02-14T20:18:12+09:00
  2. Modified: 2007-02-14T14:13:14+09:00
  3. Generated: 2023-08-27T23:09:12+09:00