R.A. Epigonos et al.

オリジナル vs 媒介者

オリジナルを頒布するための媒介者となること。ブログ記事や動画共有サイト等で、他人の作成したモノを紹介してそのことで自分のページへのトラフィックを増やす。このようなモデルでどこまで「紹介サイト」の人気が伸び続けるか、僕は見てみたい。新聞やテレビといったメディアと呼ばれるタイプの基本姿勢はまさに「すでにある事実の紹介」である。公正や事実をもって尊しとなす、情報媒介者たちはその情報のオリジナルである必要はない。巨大なオリジナルの媒介者である。

情報の2次配布に伴う事実の公正性については、オリジナルのコピーがオリジナルとなりえるというデジタル情報の特徴ゆえ問題はないと思われる。ただし、ここで問題なのは「紹介サイト」が生き残るためには巨大であらねばならないのではないか、という点だ。情報のハブとして十分に機能するためには、その紹介サイトの信頼性が問題になってくると思う。僕は特に、オリジナルの媒介者としての機能しか持たない「紹介サイト」の人気を保つには十分に大きくなければならないと思っている。その大きさを維持する努力をやめればその信頼性をも揺るがしかねないことになると思う。

ではこれに対して情報のオリジナルであることについてはどうだろうか。常にオリジナルであることはかなり難しいが、サイトのサイズは小さくてもよいという点で優れているように思う。オリジナルであることは、それが存在するだけで十分に価値のあることなのだ。

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  1. Posted: 2008-05-09T02:58:39+09:00
  2. Modified: 2008-05-09T05:59:42+09:00
  3. Generated: 2023-06-04T23:09:10+09:00