R.A. Epigonos et al.

[LaTeX] Terapad で作る統合環境

この文書では、はじめにファイル名を引数に取りこれを処理してあるファイルを作業フォルダ内に出力するプログラムを扱い、次にこれらのプログラムを連続で呼び出し複数のファイルを作業フォルダ内に出力するバッチファイルを作成してこれを呼び出す作業を扱います。

目次

terapadで統合環境っぽく

TeraPadではツールメニューから、現在編集中のファイルや編集中のファイルの拡張子を変えたファイル、さらに別のファイル等を引数にして別のプログラムを起動できます。また、作業フォルダ(MS-DOSのカレントフォルダ)を設定することもできます。引数や作業フォルダをWindowsのバッチファイルの引数とすることで、スクリプト統合環境を作れます。

Terapad から LaTeX コンパイラを呼び出す

Terapad から LaTeX コンパイラを呼び出すには、Terapad のメニューを、ツール > ツールの設定 > 追加、と辿り現れたツールの編集ダイアログボックスを以下の様に設定する。

設定項目
項目備考
名前&LaTeX
実行ファイルC:\temp_prog\LaTeX\texinst754\bin\platex.exe環境ごとに書き換え
コマンドラインパラメータ%nファイル名(長/拡張子あり)
作業フォルダ%Dフォルダのパス(短)
ファイルの上書き保存上書き保存しない
キーCtrl + Lキーを押して設定
非選択時は使用不可OFF
起動時に実行OFF
終了まで待機するOFF
メインメニューに表示ON
ポップアップメニューに表示ON
設定ダイアログ

設定後 OK ボタンを押し、ツールの編集ダイアログボックスを閉じ、ツールの設定ダイアログボックスの OK ボタンを押す。ツールメニューに追加された LaTeX コマンドを選択することで編集中の LaTeX ファイルを LaTeX でコンパイルできる。

Terapad から Dviout を呼び出す

Dviout を呼び出すためには、Terapad のメニューを、ツール -> ツールの設定 -> 追加、と辿り現れたツールの編集ダイアログボックスを以下の様に設定する。

設定項目
項目備考
名前&Dviout
実行ファイルC:\temp_prog\LaTeX\tex317w\dviout.exe環境ごとに書き換え
コマンドラインパラメーター%b.dviファイル名(長/拡張子なし)
作業フォルダ%Dフォルダのパス(短)
ファイルの上書き保存上書き保存しない
キーCtrl + Dキーを押して設定
非選択時は使用不可OFF
起動時に実行OFF
終了まで待機するOFF
メインメニューに表示ON
ポップアップメニューに表示ON
設定ダイアログ

設定後 OK ボタンを押し、ツールの編集ダイアログボックスを閉じ、ツールの設定ダイアログボックスの OK ボタンを押す。ツールメニューに追加された Dviout コマンドを選択することで編集中の LaTeX ファイルをコンパイルして作製された dvi ファイルを確認できる。(ただし再コンパイルはしない)

Terapad から gnuplot コンパイラを呼び出す

gnuplot コンパイラを呼び出すためには、Terapad のメニューを、ツール -> ツールの設定 -> 追加、と辿り現れたツールの編集ダイアログボックスを以下の様に設定する。

設定項目
項目備考
名前&Gnuplot
実行ファイルC:\temp_prog\gnuplot\bin\wgnuplot_pipes.exe環境ごとに書き換え
コマンドラインパラメーター%b.pltファイル名(長/拡張子なし)
作業フォルダ%Dフォルダのパス(短)
ファイルの上書き保存上書き保存しない
キーCtrl + Gキーを押して設定
非選択時は使用不可OFF
起動時に実行OFF
終了まで待機するOFF
メインメニューに表示ON
ポップアップメニューに表示ON
設定ダイアログ

設定後 OK ボタンを押し、ツールの編集ダイアログボックスを閉じ、ツールの設定ダイアログボックスの OK ボタンを押す。ツールメニューに追加された gnuplot コマンドを選択することで編集中の LaTeX ファイルと同名で拡張子が異なる (a.tex を編集中なら a.plt が gnuplot に渡される) ファイルを gnuplot に渡す。

一連の動作をまとめて行う

一連の動作をまとめて行うには、Terapad のメニューを、ツール -> ツールの設定 -> 追加、と辿り現れたツールの編集ダイアログボックスを以下の様に設定する。

設定項目
項目備考
名前&Integrated
実行ファイルD:\backup\LaTeX\call_LaTeX2.bat環境ごとに書き換え
コマンドラインパラメータ%d %bフォルダのパス(長) ファイル名(長/拡張子なし)
作業フォルダ%Dフォルダのパス(短)
ファイルの上書き保存上書き保存しない
キーCtrl + Iキーを押して設定
非選択時は使用不可OFF
起動時に実行OFF
終了まで待機するOFF
メインメニューに表示ON
ポップアップメニューに表示ON
設定ダイアログ

設定後 OK ボタンを押し、ツールの編集ダイアログボックスを閉じ、ツールの設定ダイアログボックスの OK ボタンを押す。ツールメニューに追加された Integrated コマンドを選択することで、以下のバッチファイルが実行される。

cls
@echo off
set DIR=%1
set FILE=%2
echo Now processing %FILE% in %DIR%
rem cd
d:\
cd %DIR%
rem cd
C:\temp_prog\gnuplot\bin\wgnuplot_pipes.exe %FILE%.plt
C:\temp_prog\LaTeX\texinst754\bin\platex.exe %FILE%.tex
C:\temp_prog\LaTeX\tex317w\dviout.exe %FILE%.dvi
rem C:\temp_prog\LaTeX\texinst754\bin\dvipdfmx %FILE%.dvi
rem C:\temp_prog\LaTeX\texinst754\bin\dvipsk -Pdl %FILE%.dvi
exit

gnuplot、LaTeX、Dviout の順で呼び出していき、最後に編集中の *.tex または *.plt ファイルをコンパイルして作製された *.dvi ファイルを表示する。デフォルト設定で Dviout は、2 個までの多重起動を許可している。つねに同じ Dviout のウィンドウに結果を表示したい場合は、Dviout のメニューを、Option -> Setup Parameters -> System -> number of dviouts/max -> multi:、と辿り、ここを 1 に変えて (デフォルトでは 2)、Save ボタンを押し (押さないと設定は破棄される)、適用ボタンを押し、OK ボタンを押し、メニューを閉じる。

Dviout多重起動設定のヒント

Dviout多重起動設定のヒント http://akagi.ms.u-tokyo.ac.jp/dviouttips.html

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ChangeLog

  1. Posted: 2003-12-06T07:01:42+09:00
  2. Modified: 2003-12-06T14:08:56+09:00
  3. Modified: 2010-06-06T12:53:09+09:00
  4. Generated: 2024-12-16T23:09:12+09:00