バーチャルドメインという技術がある。例えば、digで、あるドメインネームをIPアドレスに変換する。このとき単一のドメインから単一のIPアドレスにに変換されるわけだが、別のドメインネームからIPアドレスに変換された場合も同じIPアドレスに変換されたとする。つまり、複数のドメインネームが1つのIPアドレスを共有している。
このような場合は別に珍しく無いと思っていた。それは人間にとってのわかりやすさのために、mail.example.comとwww.example.comをあえて別にしておくことだと思っていた。しかし、そうでないこともあるのだ。つまり、全く別のドメイン。TLDすら同じでないドメインネーム同士が一つのIPアドレスを共有して同じサービスを使っている場合がある。
ドメイン持参の共有webスペースはこの典型的な例だと思う。持ち寄るドメインはどんなものでも良いのだが、持ち寄られたドメインは全て同じIPアドレスを共有している。digでみると良くわかる。
同じIPアドレスを共有しているにもかかわらず、ブラウザでそれぞれのドメインネームでアクセスすると別のページが返ってくるわけだ。こりゃあどういうことなんじゃと思っていたら、80番ポートをリッスンしているApache等のwebサーバがブラウザなどが送ってきたhttpリクエストのhostヘッダを読んで、hostヘッダの内容ごとに別の内容を返しているのだそうな。つまり、IP layerだけでは話は済まなかったということね。
どうしてこのことについて話す気になったのかというと、
この「ネタ帳」ブログは neta.ywcafe.net でありそのIPアドレスは 59.106.13.216 である。共用レンタルサーバーなので他にも使っている人が当然いる。
- http://www.j-jeso.org/ NPO法人 日本エンプロイアビリティ支援機構 JESO
- http://www.imotohashi.com/ 神田お玉ヶ池法律事務所 弁護士 元橋一郎
- http://www.asproducts.com/ 有限会社アズプロダクツ
他にも30個ぐらいあるらしいのだがとりあえずこの3つだけあげてみる。上記のWebサーバのIPアドレスはすべて 59.106.13.216 である。別におかしなことではない。借りたレンタルサーバーが同じだっただけのことで、いわば「たまたま同じマンションに住んでいる人」である。
という記述を見て、ああ、そういえばと思ったからです。